平塚市交通安全母の会連絡協議会の会長を務める 後藤 喜美子さん 纒在住 61歳
交通事故ゼロ願う慈愛
○…6日から15日まで実施中の春の全国交通安全運動で旗振り役を務めている。子どもと高齢者の交通事故防止を基本に、新入学児童・園児と保護者への呼びかけやキャンペーン、交通安全教室などに勤しむ毎日。啓発グッズとチラシをテーブルに並べ、自転車の左側路側帯通行の新しい規則や反射材の効果などを熱心に説明する。運転中に親子を見かけると「この子が交通事故に遭うことなく、大きくなるまで無事に育てて」と母親の先輩としての眼差しを注ぐ。
○…自治会長から母の会に推薦されたのは23年前。今の体型から思いもよらないくらい、ふくよかだったそう。サイズの合う制服がないのを理由に断れるだろうと踏んでいたら、「ウエスト90cmまで用意がある」との返答。当てがはずれて引き受けた。副会長を2年務め、1999年から会長。高校時代にスキーで怪我をした生徒会副会長の代わりを頼まれたことがあり、「この人なら」と思わせる信望の厚さと安心感は学生の頃から備わっていたようだ。
○…200人を超える会員のなかには子育て真っ最中の30代・40代や、仕事をしながら活動に携わる会員が多い。「時間をやりくりしてボランティアに出てくれる。頭が下がります」。自身は今年1月、長年の交通安全活動に対する功績を認められ、交通栄誉章緑十字銀章を受けた。「母の会の仲間をはじめ交通安全協会や警察、市など関係者みなさんの助けがあったから。おかげでスリムになれました」と大らかに笑う。
○…多忙でも食事は作るのも食べるのもおろそかにしない。6時に起き、おでんや豚汁など翌日も食べられるものを準備。臨機応変、手際よくこなす。クリーニング店を夫婦で切り盛り。息子二人は独立した。家では面と向かって言いにくいそうだが「大病をせず、毎日元気に動き回れるのは有り難いこと。家族に感謝です」。趣味の七宝焼きのブローチが襟元に光る。
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