Shonan BMWスタジアム平塚 「聖地国立」の座席再利用 バックスタンド改修に活用
2020年の東京オリンピックに向けた国立競技場の建て替えで不要になる座席が、Shonan BMWスタジアム平塚で「再利用」されることになった。市は4900席分を無償で譲り受け、バックスタンド全体の座席を交換する。
国立競技場を管理する日本スポーツ振興センターが、全国の自治体などを対象に座席やテーブル、ごみ箱など備品の譲渡先を公募していた。市総合公園課は、Shonan BMWスタジアム平塚バックスタンドの座席改修に向けて4900席分を申請し、5月30日に譲渡決定の連絡を受けた。
同課によると、スタジアムの座席は設置から20年が過ぎており、色あせや座面に穴が開くなど劣化が目立っていた。国立競技場の座席は、使用から3年ほどしか経っておらず状態が良く、スタジアムで使用している座席と同一メーカーのため交換も容易という。新品の座席を購入して改修を行うと1億円近い費用が掛かるが、再利用によって1500万円程度の負担に抑えられる。
スタジアムを本拠地にする湘南ベルマーレのアウェー戦が続く、6月下旬からの約1カ月間に運搬や設置を行う。7月20日に開催するロアッソ熊本とのホームゲームでお披露目する予定という。
譲渡決定を受け、落合克宏市長は「歴史ある国立競技場の座席を平塚市で使わせていただけるのは、極めて名誉なこと。多くのサポーターをはじめ、スタジアムを訪れる方と共に、競技場の新たな歴史を作っていきたい」と話している。
国立競技場の備品は、公募に手を挙げた岩手県北上市や福島県伊達市など、12自治体すべてに譲渡されることが決まっている。
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