進和学園 障害者就労のモデルに 海外から視察団訪問
知的障害者らの就労支援施設などを運営する社会福祉法人進和学園では、施設を利用する障害者9人を市内スーパーの「しまむらストアー」に派遣、施設外就労の機会を得ている。この提携が世界的にも珍しい障害者就労の好事例として、国際協力機構(JICA)の研修生3人が1日、旭店と駅前店を視察した。
進和学園としまむらの連携は、2010年に同学園が収穫した農作物を同社が販売するようになったことから開始。2012年には、学園利用者がチームで野菜の袋詰めや清掃などの業務を請け負う「施設外就労」の契約に至った。今年度には同社がスーパー業界としては日本初となる、国の「在宅障害者就業支援制度」を利用した特例調整金を受給することが決定。学園側は就労機会と工賃を得られ、店側は労働力を確保できるという双方にメリットのある関係を築いている。
セントルシア、エクアドル、ジャマイカのJICA研修生は、駅前店でタマネギやキュウリの袋詰め作業を見学した。学園の中居秀士さんは「覚えることがいっぱいあるが一生懸命やりたい」と意欲的。横山英雄副店長も「働く姿を見て、自分たちも頑張らなければと励みになっている」と話すと、3人は深く頷いていた。セントルシアの女性は「私たちの国でもこのようなことを実現したい」と笑顔で話していた。
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