平塚市消防本部は7月から救急救命士が行える処置の範囲を拡大した。低血糖発作を起こして意識消失の疑いがある傷病者に対し血糖測定を行い、低血糖が確認された場合はブドウ糖溶液を投与することが可能になった。また、血圧が低下したショック状態の人や、重量物の下敷きになる事故などで心臓が停止する危険性のある傷病者には静脈路の確保と点滴を行う。
これまで救急救命士は心肺機能停止後の傷病者に限り、医師の指示を受けて処置をすることができた。心肺機能が停止する前の段階で救命処置を施せるようになったことで、救命率の向上が期待される。
範囲拡大は1月の救急救命士法施行規則改正による措置。平塚市と周辺の8市6町の消防本部では、湘南地区メディカルコントロール協議会と連携し、運用開始へ準備を進めていた。
市では救急救命士6人が県の認定を得て、新しい処置を行えるようになった。70人いる救命士のうち48人が救急現場で活動。全員が認定を受けられるように順次、研修を進めていく。
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