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平塚版 公開:2014年7月24日 エリアトップへ

市民病院 がん医療の中核に指定 湘南西部に3カ所目

公開:2014年7月24日

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交付式で指定書を受け取る金井院長(写真右)
交付式で指定書を受け取る金井院長(写真右)

 住み慣れた地域で質の高いがん医療を安心して受けられるよう、平塚市民病院が「神奈川県がん診療連携指定病院」に指定された。湘南西部(平塚市・秦野市・伊勢原市・大磯町・二宮町)では平塚共済病院に続いて2カ所目。18日に県庁で交付式があり、同病院の金井歳雄院長が指定書を受け取った。指定期間は同日から2018年3月31日まで。 がん診療連携指定病院は国が指定する「地域がん診療連携拠点病院」と同レベルの機能を持ち、神奈川県知事が独自に指定する病院。日本人に多い胃がん・肺がん・肝がん・大腸がん・乳がんなどの手術と放射線療法、化学療法を効果的に組み合わせた集学的治療や緩和ケアの提供、地域の医療機関との連携協力、がん患者と家族に対する相談支援、セカンドオピニオン(※)の提示などに取り組む。

 指定を受けるには医師・看護師・薬剤師ら診療従事者の配置、診療実績、相談支援体制などの要件を満たさなければならない。国は今年、がん診療連携拠点病院の指定要件を変更。「年間400件以上の悪性腫瘍手術件数」「病理診断に携わる常勤医師の配置」などと、ハードルを高くした新たな指針が猶予期間を設けて1月に示された。県は県指定病院の要件について国の新指針に沿って同等に強化するかどうか、8月から検討を始める予定だ。今回指定を受けた市民病院の指定要件は旧指針に基づく。今後、県指定病院の要件も新指針へ移行される予定に対応し、要件を満たす体制を整えていく必要がある。

 高齢化や生活習慣の変化に伴い、県内のがん患者とがんによる死亡者は増加すると予測されている。県は昨年度「がん対策推進計画」を策定。がんの予防と早期発見・がん医療の充実・患者への支援・がんに対する理解を重要課題としてがん対策に取り組んでいる。

 県内を11区域に分けた二次保健医療圏にがん診療連携指定病院は9カ所あり、県は17年度までに全ての医療圏に1カ所以上整備することを目指す。国指定の拠点病院は県立がんセンターをはじめ北里大学病院や藤沢市民病院など15カ所。湘南西部では東海大学医学部付属病院(伊勢原市)がその指定を受けており、当地区に国・県指定の中核施設は3カ所となった。

 市民病院では「病院の理念である安心と信頼に基づいて地域医療に貢献できるよう、がん診療の質の向上を図っていきたい」と話す。

※セカンドオピニオン=患者が選択して納得のいく治療を受けるために、診断や治療法について主治医以外の医師に意見を聞くこと。

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