たわわに実る 夏の宝石 市内ブドウ農家で出荷開始
平塚市内で生産されているブドウが収穫の時期を迎えている。
市園芸協会に所属するブドウ農家は6件。市内真田の加藤ぶどう園(真田370【電話】58・0335)では、デラウェアや巨峰、藤稔(ふじみのり)など7種を栽培。8月7日から出荷を開始する。
今年は雨が少なく、地割れや、ブドウが萎れるなどの天候被害も。「少しの雨量では水が根本まで届かない。お盆までには降ってもらわないと」と同園の加藤一郎さんは心配顔だが、ブドウは大きな粒を実らせ出荷の時を待っている。
もともと荒れた土壌に強いブドウ。平塚の土壌は豊かで、ブドウの木が成長しすぎることも。加藤さんは「枝を伸ばすことにエネルギーを使うと今度は花をつけなくなってしまう」と、品種や葉の育ち具合、日差しの加減を見て、枝を一本ずつ見回り剪定をする。
同園のブドウはすべて種なし。ジベレリンという植物ホルモンを、花が満開の時期とその10日後の計2回塗布することで、種なしでも大きな実を育てることができる。「子どもやお年寄りにも人気。種がないことで酸味が抑えられ甘いブドウになる」と加藤さんは太陽の光を浴びて色づく自慢のブドウに目を細めた。
ブドウの収穫時期は8月上旬から9月上旬まで。市内スーパーや直売所、農園の庭先などで購入することができる。
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