第49回神奈川県消防操法大会小型ポンプ操法の部指揮者部門でMVPを受賞した 小黒 晋一さん 平塚在住 44歳
消防団と共に成長
○…消防団活動で磨いた腕の見せどころ、競技を終えると体から力が抜けた。迅速かつ正確なポンプの操作が求められるだけでなく、規律性や器具の扱い方まで評価される消防操法。県大会への出場機会が7月30日、38年ぶりに所属する第1分団に回ってきた。「背筋を伸ばして胸を張り、明瞭な発声を意識した」と話す。小型ポンプ操法の部に同分団員を率いて参加。指揮者部門で最高得点を獲得し最優秀選手賞に輝いた。
○…入団したのは25歳の時。「知り合いから半ば強制的に」と苦笑いしながらも「入ってよかった。幅広い年代の人との関わりも生まれて、勉強になることばかりだった」と18年の消防団活動を振り返る。入団して2、3年が経った頃、初めて火災現場へ。「当時は何もできず、先輩たちがかっこよく映った」と知識や技術の習得に励むきっかけとなった。
○…県大会の3カ月前から週4日ほど集まって練習を重ねた。「同じ分団員だけでなく、消防職員や分団本部の人たちも仕事の合間を縫って来てくれた」と感謝。中でも平塚市消防長の小林節太郎さんからの「指揮者というものは人の上に立つ。下に気を使わなければならない。君はそれができている」と声をかけられたことが印象的だという。「細かいところまで自分の演技を見ていてくれたのだなと嬉しかった」
○…地元で作業服店を営みながら活動できるのは、家族の支えがあってこそ。火事や災害の現場に駆けつけるのを心配しながらも、留守宅を守り、自身を送り出してくれる。「年に一度は家族慰安の行事もあって、家族や地域の人とつながる場としても大切」。次の大会に出場する分団から指導者として練習に参加してくれないかというオファーもきている。「良い経験をさせてもらった。この経験を活かせられれば」と地域の安全を担う消防団員として、今後は後輩の指導にも力を入れる。
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