「平塚ウォッチ」展 市博物館実習生が地域の妖怪を紹介
平塚市博物館で、博物館実習生による制作展示「平塚ウォッチ〜地域の妖怪と幽霊〜」が9月28日まで開催されている。平塚で言い伝えられている妖怪や幽霊にまつわる話を紹介した展示に、親子連れらは興味津々の様子だ。
展示は学芸員資格の取得をめざす学生19人が、実習の仕上げとして取り組んだもの。同館は毎年、実習生を受け入れて自由展示の場を与えている。今年の実習生は、子どもにも親しんでもらえる内容にしようと、アニメでも流行している「妖怪」をテーマに取り上げた。
展示では、地域に伝えられている「目一つ小僧」「天狗」「お菊の幽霊」の3つの妖怪話を紹介。天狗の話では、ある日、突然姿を消した男が天狗に囲碁を習い、上達して戻ってきたという昔話をイラストや写真、碁盤などを用いてユーモアを交えながら解説した。
実習生の宮野彩さん(大学4年)は、「博物館の展示は、来場者にいかに分かりやすく、面白く見せるかが重要。図書館で借りた難しい資料を、子どもにも理解できるように表現するのが難しかった」と感想を話す。
来館者からは「平塚に住んでいるけれど、こんな昔話があることを知らなかった」といった声が寄せられるなど、評判も上々のようだ。同館学芸員の塚田健さんは、「妖怪をテーマに選んだのは、若い人ならではのアイデア。分かりやすく解説され、子どもから大人まで楽しめる展示に仕上がったのでは」と出来栄えを褒めていた。
展示は同館1階寄贈品コーナーで開催している。問い合わせは同館【電話】0463・33・5111。
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