市議会 定数2減案を可決 来春統一選から適用
平塚市議会は25日の9月定例会本会議で、議員定数を30から28に削減する条例改正案の議員提案を賛成多数で可決した。来春の統一地方選から定数を28に改める。
改正案は、清風クラブと湘南フォーラム、公明ひらつか、平塚自民クラブが共同提案した。
清風代表の片倉章博氏は本会議で「本市が行政改革を進めるにあたり、議員、議会も聖域化することなく取り組む必要がある。特に8年間手つかずだった議員定数については(見直しが)避けて通れないものであると感じている」と提案理由を説明、2減による議員報酬などの削減効果を4年間で約1億円とした。
議会討論では日本共産党平塚市議会議員団と無所属議員2氏が反対の立場を示し、共産党の松本敏子代表は、海外視察の回数や政務調査費の見直しといった議会改革を優先する必要があると訴え「一斉地方選挙を目前にして一部の議員が議員定数削減を持ち出してくること自体、議会軽視と言わざるを得ない」と述べた。
江口友子氏(無所属)は「賛成議員は2人分の議員報酬の削減効果を理由に挙げているが、そうであるならば800万円を超える1議員あたりの年間報酬など、議員にまつわるお金全般について議員自らが総点検すべき」と反論。鈴木亜紀子氏(同)も「定数だけを議論するのではなく、議会や議員の役割が市民に見えにくくなっている現状を受け止め、市民の意見も反映しながら議論をしていかなければならない」とした。討論後の採決は賛成24、反対5だった。
議員定数の見直しを巡っては、今年5月15日の議会運営員会で清風クラブが発議し、議会活性化検討委員会と会派代表者会議の中で議論を進めていた。共産党の反対により全会一致には至らず、賛成する4会派による今議会での共同提案となった。
平塚市の議員定数は、2006年の9月定例会で34から4削減する条例改正案を可決して以来、07年5月の統一地方選から30を維持していた。
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