平塚市内をはじめ、県内でインフルエンザが例年よりひと月ほど早く流行を始めている。
インフルエンザの流行具合は、県内の1医療機関当たりの患者報告数(定点当たり報告数)で判断される。平塚市・大磯町・二宮町を管轄する平塚保健福祉事務所は、12月8日〜12月14日にかけてインフルエンザ定点当たり9・55の数値を報告した。10・00以上で指定される「注意報」が目前となり、市健康課は「来週にも注意報になるのでは」と懸念する。
流行開始定点1・00を超えたのは、11月17日〜23日にかけての定点報告で、前週0・73から3・36へ大きく上昇。同週に県も1・96の定点報告をし、例年1月から3月にかけて迎える流行のピークを前に、同課は「一か月ほど早い流行開始」と話す。
平塚市における最初の市立幼稚園・小中学校の学級閉鎖は、11月13日に報告された富士見小学校。以降、全市的に流行が広がり、現在閉鎖しているものを含め、2園・14校、26クラスで学級閉鎖が行われた(12月16日時点)。
昨年の学級閉鎖は12月9日に報告されたのが初だった。市の学級閉鎖は各園・校ごとに閉鎖期間も含め判断が委ねられている。冬休みに入ることで学級閉鎖自体の観測は無くなるものの、市教育総務課は「現在の報告状況から判断すると、今後も閉鎖は増えそうだ」としている。
インフルエンザは、冬季の乾燥した時期に流行するウイルス性の呼吸器感染症。感染者のせきやくしゃみなどの飛沫と共に放出されたウイルスが気道に入ることによって感染する。市健康課は「早めの予防接種をおすすめしています。人混みでは特に感染者との接触が増える傾向にあり、外出先から帰ったらこまめに手洗い・うがい。マスクや加湿器なども使用し、感染予防と拡大防止を」と呼びかけている。
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