昔ながらの手法を守る着物の洗い張りや、採寸から仕立てまで全工程を一人の職人がこなすスーツ作り。
そうした手作業による仕事に長年たずさわり、伝統的な技や卓越した技術力で自ら生み出した製品・サービスを提供する市内9店舗が「匠の店」に認定された。
認定を受けたのは、荒井だるま屋(東八幡)・御刃物処桝屋(明石町)・湘南いぶし がんさんの燻製工房(四之宮)・肉の石川(西真土)・高久製パン(老松町)・高橋履物店(明石町)・だるまや京染本店(同)・テーラー八田(同)・東曜印房(同)。16日に市役所で認定式があり、出席した8店舗の代表者が認定証と匠の文字をイメージした陶製の記念品を受け取った。落合克宏市長は「匠の店として平塚の商業をリードしてほしい。益々の繁盛を願う」と期待を寄せた。
匠の店認定事業は、市と商工会議所が今年度初めて実施。市内で10年以上営業、伝統的な技術や独自の商品について公開したり説明したりできること、後進の指導育成に対する意欲、顧客10人の推薦状などを条件とする募集に10店舗が応じた。中小企業診断士ら5人による選考委員会が審査を行い、9店舗を認定。技術の継承や技能の希少性、研鑽から生み出された製品づくり・技術を見学または体験できる機会があること、厚生労働大臣賞の受賞歴などに高い評価が集まった。
今後は認定店と市・商工会議所・観光協会が協力し、「匠の店」を訪ねる観光ツアーや専門的な技と知識を伝える「まちゼミ」を開催するなどして地元商業の活性化を図る予定だ。
「弦斎カレーパン」が市の名産品になっている高久製パンの高久榮二社長は「認定を機に名産品をさらに広めていきたい」と話す。
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