平塚版 掲載号:2015年7月30日号
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留学生による日本語スピーチコンテストで最優秀賞を獲得した ダワードルジ・エルデンタミルさん 東海大学別科日本語研修課程 24歳

過ぎ去る時間の前へ

 ○…「時間のうしろに行かないで、みんなで一緒に時間の前に行きましょう」。目で見ることもできず、絶えず流れていく「時間」の大切さを日本語で訴えた。「『時間に追いついたらすごい』という意味のモンゴルのことわざを参考に、自分の将来のためになることに時間を使おうと伝えたかった」と日本語で綴ったスピーチ原稿を見つめる。

 ○…昨年9月にモンゴルから来日し、東海大学の日本語研修課程で他国の留学生と学んでいる。中国の大学で国際経済を学んでいたこともあり、政治経済学部編入のための面接試験も受けた。「ちょうど結果を待っているところ。きっと大丈夫なはず」と手応えににっこり。「専門用語が必要なので勉強中です。まずはモンゴル語で理解して、日本語に翻訳しないといけない」と、リュックサックにはモンゴルから取り寄せた経済の専門書を忍ばせる。

 ○…4人兄弟の末っ子で、現在は同大大学院に通う姉と二人暮らし。経済に興味を持ったのは、首都ウランバートルで不動産関係の金融・経済の仕事をしている母の影響だ。乗り気ではなかったスピーチを頑張ることができたのも、母の「あなたならできる。100%信じている」という言葉があったから。「最優秀賞をとったと報告しても、返ってきた言葉は『もちろんだ』でした」と苦笑い。「日本で経済を学んで、モンゴルの経済発展庁に入りたい。お母さんを超えたい」と母の背中を見つめる。

 ○…「モンゴルや中国にいた頃は、勉強は嫌だと、パーティーや遊びに夢中だった」と肩をすくめる。来日して驚いたのは日本人の歩く速さ。「ロボットみたいだと思ったけれど、今では自分も同じように歩いている」と、生活感覚の違いにもようやく慣れたという。「政治経済学部に編入したら日本人の友達を作って、日本の良いところを教えてほしい」と笑顔。流れる時間の中に、充実の日々を詰め込んでいく。

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