平塚市は26日に開会した市議会定例会に、小児医療費を中学生まで無料化する条例案をはじめ、ツインシティ整備費や「Shonan BMWスタジアム平塚」の改修費を盛り込んだ、総額9億2461万円の一般会計補正予算案などを提出した。20日、落合克宏市長が記者会見で発表した。
ツイン補助金4億4千万円補正
小学6年生までとしていた通院助成の対象年齢を中学生まで引き上げる施策は、小児医療費の助成制度が子育て世帯の居住地選択の材料とされていることなどを背景に、落合市長が4月の統一地方選で公約に掲げていた。
現在市は、中学生の医療費について、入院費に限って所得制限を設けて助成しているが、来年4月施行を目指す条例案では通院費も助成対象に加える。助成対象者は約5200人増、財政負担は約1億2千万円の増額を見込んでいる。
ツインシティ大神地区土地区画整理組合への補助金として、9月補正に事業費約4億4100万円を盛り込んだ。公共施設整備のための建物の移転補償費や地盤改良などに使われる。同組合への補助金は総額で約30億円を予定している。
会見によると、計画地内を市街化区域に編入する都市計画決定と土地区画整理組合の設立認可の手続きは、8月末までに完了する見通し。市長が「8〜9割の同意が必要」としていた地元同意率は8月18日現在、地権者の80・5%、面積で76・5%。市長は「今までは計画としての形としか見えなかったが、具体的にまちづくりが進んでいく。より理解を進めて合意率を高めていきたい」と述べた。
また、補正予算案にはShonan BMWスタジアムの改修費として約9200万円を計上した。メーンスタンドの座席を154席増やし、収容人数を1万5254人に拡大。審判控室にトイレとシャワーを設置する。
会見によると、J1昇格した湘南ベルマーレのホームゲームで今年、同スタジアムには平均1万1817人、最大1万4581人が来場している。
市長は「観戦環境の改善を図りたい。(今後)計画的にJリーグの規約にあわせるような形で改修していこうという目標だ」と話している。
補正後の一般会計累計額は820億9863万円。今議会には国民健康保険事業特別会計と病院事業会計の補正予算案が提出され、全会計の累計は1834億7907万円になる。
工事請負契約の締結に関する議案では▽(仮称)港地区認定こども園新築工事(4億8600万円)▽平塚市余熱利用施設新築工事(建築8億3160万円、衛生・空調3億1341万円)▽消防署神田出張所新改築工事2億2852万円▽競輪場メーンスタンド整備事業(本体工事38億6532万円)の契約が上程されている。
議会の会期は9月18日まで予定している。
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