コーヒーと共に会話を楽しんで
東海大学湘南キャンパス内のカフェ「ドトールコーヒーショップ東海大学店」が先月16日、「英語しか使えない」インターナショナルカフェとしてリニューアルオープンした。同大4年生で、スタッフとして働く教養学部国際学科の小林紫野(しの)さん(23)に話を聞いた。
学生たちに、授業以外の時間にも、気軽に英語に親しんでほしいというコンセプトでオープンした同店。「Welcome to DOTOR. May I help you?」と流暢な英語で接客する小林さんは、昨年1年間オーストラリアに留学した経験を持つバイリンガルだ。通訳を目指し、これまでもカナダやハワイ、イギリスなどで英語に触れてきた。
7月にインターナショナルカフェがオープンすることを新聞で知り、「留学から帰国後も、日常的に英語に携われるのなら一石二鳥」と、求人に応募、採用された。
店内にディスプレーされているポスターやメニューも英語表記の同店では、スタッフ育成のためのマニュアルもすべて英語という徹底ぶり。ネイティブの講師が接客の研修を手伝うなど、大学の特性を生かして運営している。
オープン直後は「メニューが英語表記だからやめよう、と引き返してしまう方もいました」と小林さん。「日本語は話せないんですか?」と利用者から尋ねられることもあったが、「完全英語カフェ」のスタッフとして、「日本語はダメ」と英語で謝るなど、もどかしい思いをすることもあったそう。地域の人が利用することも多く、小林さんは「お客様によっては表現を短くしたり、ジェスチャーを加えたり、伝わるように工夫するのは、大変ですがやりがいがあります」と笑顔を見せる。
オープンから約1カ月が経った今では、日本語が苦手な留学生だけでなく、「英語の勉強になるから」と毎日通う日本人学生の姿も見られるという。「本場の英語に触れたいと来店される方もいるので、正しい文法を心掛けています」と小林さん。同カフェの接客はオーストラリアやアメリカなど現地のものと比べると、かなり丁寧だという。「今まで学校の授業で練習してきたような言い回しなので、耳馴染みがあると思います」と、気負わずに練習のつもりでカフェを利用してほしいと話す。
「カウンター越しに話して仲良くなった留学生もいて、交流の場としては最適。ベネズエラ人留学生がスタッフとして加入するなど、ますますグローバルな場所になりそうで嬉しいです」と小林さん。インターナショナルカフェの「看板娘」として訪れる人々を英語で迎え入れる。
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