交流サイト(SNS)のフェイスブックグループを活用し、参加者自身がまちの魅力を発信する動きが活発だ。2年前に立ちあがったフェイスブック上のグループ、「平塚が大好き」もそのひとつ。既に4千人以上が登録し、投稿や閲覧を通して利用者同士が盛んに交流している。
「平塚が大好き」は、市内で行われるイベントや投稿者自身が利用した飲食店の紹介、新たにオープンした店舗の情報などがタイムライン上を賑わせている。
タクシー運転手の岩地靖彦さんは、昨年9月からグループに参加。他の利用者の投稿を仕事やプライベートに役立てるだけでなく、自らも投稿している。「自分の投稿を見た人が店舗に足を運んだことを、店主から教えてもらうこともあって嬉しい」と話す。歯科技工士の武田実加さんも「生まれてからずっと平塚で育ったが、知らないことがたくさんあり学ぶことが多い。グループに入会して友人もたくさん増えた」と、交流サイトの存在に感謝する。
利用者同士で生活情報共有
平塚で暮らす人の「生の声」は、転居して間もない人などが生活情報を得るきっかけにもなっている。関西出身の後藤泉美さんは、グループ上でやり取りされている市内の祭りや見ごろを迎えた花畑、投稿者が薦める店舗などを参考に、夫との外出を楽しんでいるという。
フェイスブックによる情報発信を、経営する店舗のPRに活用する動きも目立つ。明石町の衣料品店「萬屋」の磯崎睦店長は、グループ内で新商品を紹介したところ「顔見知りの人たちなどの来店が、ここ半年で一気に増えた。これまでには考えられなかったこと」と驚くほどの反響があったという。
小田原市民を中心に、約8千人が参加している「小田原が大好き」の運営者、古川大司さんは、SNSにおける市民グループの意義を「携帯1つでつながれる敷居の低さが、利用者の関心を引くのでは」とみている。
利用者が増えるにつれ、心無い投稿をする人も見られることから、管理人の松井昭憲さんは「最低限のマナーを守り、楽しく活用してほしい」と呼びかけている。
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