不漁続きだった相模湾のシラス漁が一転、活況を見せている。平塚市漁協によると、10月中旬から11月10日現在まで、例年の秋シラスの2倍ほどの漁獲量が安定的に続いているという。
春から始まるシラス漁は今年、9月まで不漁が続いていた。黒潮の異常潮流の影響で、親魚のカタクチイワシが湾内に入ってこなかったことなどが原因とみられている。
市漁協副組合長でシラス漁船丸八丸の杉山武さんは「盆明けも不漁が続き、例年の4割減ほどに落ち込んだ」と話す。同じ市内でシラス漁を営む佳栄丸の府川佳男さんも「2004年も年間を通じた大不漁で、今年もその二の舞になるのかと諦めていた」と話す。
しかし10月20日頃から状況が一変。豊漁が続いている。府川さんは「連日150kg〜300kg程度の漁獲量がある。シラスの粒も大きく食べごたえがある」とほくほく顔。杉山さんは「このまま12月まで続けば夏の不漁を取り返せる。シラスは他の魚の餌でもあり、海全体が活気づくのでは」と相好を崩す。
秋シラスは夏と比べ、色が白めで、あっさりとした食味が特徴だ。両船では水揚げした生シラスを販売する一方、自前の工場で釜揚げやちりめん、沖漬に加工した商品も提供している。
問い合わせは佳栄丸【電話】0463・22・6551、丸八丸【電話】0463・22・7260。
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