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平塚版 公開:2015年11月19日 エリアトップへ

生地と餡に果汁酸っぱさで人気 「みかんパン」が逸品認定 全国で準GP 製造元は福祉施設

社会

公開:2015年11月19日

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製パン工場で商品を手に受賞を喜ぶ利用者と職員
製パン工場で商品を手に受賞を喜ぶ利用者と職員

 第4回全国逸品セレクション(10月23日、東京八重洲ホール/一店逸品運動協会主催)で、市内高根にある知的障害者の就労支援施設「サンメッセしんわ」の「湘南みかんぱん」が準グランプリを受賞した。

 施設利用者の作るユニークなパンは、大磯・二宮町でとれる青摘みミカンの果汁を生地と餡(あん)にたっぷり使用し、爽やかな酸味を利かせている。

 同施設を運営する社会福祉法人進和学園は、実の青いうちに間引きされた早摘みミカンをジュースに活用しようというNPO法人の依頼で、収穫物の選別業務を請け負っていた。さらに同施設が製パン事業を手がけていたことから、果汁を使ったパンの開発を持ちかけられたという。

 開発に関わった職員の中村公紀さんは「市販されているミカンパンを取り寄せてみたが、どれも酸味が弱かった。青摘みの持ち味の酸っぱさを意識し、果汁も生地の発酵を邪魔しないぎりぎりの量を入れています」と商品の特徴を紹介する。

 昨年秋に完成したパンは地場産小麦と果汁で生地を作り、市内の鈴木製餡所(豊原町)に外注した餡を包んだ。「利用者が作りやすいよう、慣れ親しんだアンパンと同じ製法にした」と中村さんは話す。

 現在は9人の利用者が月平均で2千個を製造。JA湘南の直売所「あさつゆ広場」や市役所本庁舎の福祉ショップをはじめ、民間商施設などにも販路を広げ、売れ行きも上々だ。駅売りの冷凍ミカンを彷彿とさせる赤い網に入れ、夏場は解凍直後に食べてもらうなど売り方も工夫した。

 生産と販売に従事する利用者は「買いに来る人がパンを見て驚いてくれる」とにっこり。同施設の今井康巨施設長は「最近はメディアの露出も増え、利用者もやりがいを感じてくれているはず」と、工賃だけではない「報酬」に期待を寄せている。

 全国逸品セレクションは、店の強みを生かした商品開発に取り組もうという「一店逸品運動」に参加する小売業者らが全国から集まり、その年のグランプリを決める。今年は各地で選抜した8団体、15作品がエントリー。みかんパンも市内37店舗の代表として出品した。

 今井施設長は「一般店舗が出品する中で、福祉施設の商品が評価された。地産地消を考えて商品づくりをしてきたので、生産者の方々を含めた地域活性にもつながれば」と目を細めて話していた。

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