神奈川県アスリート育成事業指定選手に選出された 河崎 真理菜さん 平塚学園高校1年生 16歳
湘南育ちの「期待の新星」
○…2年前、当時まだ中学生ながらもNHK杯で8位に食い込み、「新体操界期待の新星」として一気に注目の的となった。今年、神奈川県から五輪選手を輩出しようと県体育協会がアスリートを育成する事業の強化選手に指定。17日からイタリアのマルタ島で行われている国際大会では、日本代表の1人に選ばれた。その素顔は「世界大会から帰ってきたら期末試験。友達にノート見せてもらわないと」と、はにかむ普通の高校生だ。
○…毎日、大磯町の自宅から在学する平塚学園高校へ自転車を飛ばす元気少女。家の中でジャングルジムを「上りまくっていた」というお転婆少女の溢れるパワーの行き先にと、3歳の時、祖母が小田原市の「とらい体操クラブ」を薦めてくれた。空手やフラダンス教室などへも通ったが「技がどんどんできるようになるのが楽しくてたまらない」と、気付けば新体操一筋。小学生から大会入賞を重ね、イタリア、カナダ、フランス、アメリカなど世界大会を飛び回る。
○…武器は「再現力」。見た演技を脳裏に焼き付け、自分のものにしてしまう。その裏には、週6日の練習や日々のストレッチ、「家族で1人揚げてないから揚げ」「ケーキは誕生日の時くらい」と話す食事制限の毎日がある。「練習は辛い時もあるけれど、ずっと続くわけじゃない。技ができた時の達成感が味わいたくて、楽しくて仕方ないから」。両親、妹、兄や友人、部活やクラブの仲間の支えにも感謝する。
○…周囲の注目は高まる一方だが「(プレッシャーは)考えすぎないようにしてます。『みんな自分のこと見てない』って思い込んで試合に臨む」と屈託なく笑う。幼い頃から掲げる「五輪出場」の夢に近付く中、こっそり抱く将来の野望は「ケーキビュッフェ食べ放題」とにっこり。地域の声援を背に受け、女子新体操界期待の星の笑顔は、きらりと輝く。
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