湘南平から高麗山まで続くハイキングコースの整備や、森林の保全活動に取り組む市民団体「湘南の森」が、公益財団法人国土緑化推進機構の表彰「ふれあいの森林づくり」で理事長賞を受賞した。評価された活動について、同団体の佐藤憲隆会長に話を聞いた。
佐藤さんは長年、鉱山会社に勤務し、世界中の山で地質調査を行ってきた。65歳で仕事を引退すると、森林インストラクターの資格を取得。2008年から湘南の森の活動に参加した。
「里山の木々は、20〜30年ごとに伐採され燃料として使用されていましたが、家庭用燃料が化石燃料化したことで、薪や木炭の使用頻度が激減。里山が放置されるようになりました」と佐藤さん。「本来の里山は、人の手が入ることで生態系のつり合いがとれていたのです」と、里山保全の重要性を訴える。
湘南平から高麗山のハイキングコースも、放置された里山のひとつだった。湘南の森の活動は、荒れ放題になっていたハイキングコース周辺の草刈りから始まったという。地道に活動を続けたことで、草に覆われ足を踏み入れる事も困難になっていたハイキングコースに、各地から人が訪れるようになった。
現在は、病気になった老木を伐採して暗かった森の中に光を入れ、新たな植林活動も行っている。佐藤さんは「森に手を掛けることで、キレイな花が咲き始めました。この森を守っていくためにも、これからは若い世代の方に森の大切さを伝えたい」話している。
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