湘南平塚テコンドー倶楽部に所属するプロキックボクサーの鈴木雅博さん(28)が、11月28日に東京・後楽園ホールで開催された「第26回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会-ITA杯無差別級王者日本一決定戦」で優勝した。2008年以来、7年ぶり2度目となる全日本王者に輝いた。
同大会は、KO勝ちを認める直接打撃制のルールによって争われる。組手男子無差別級は、今年度からレベルに応じてA級とB級にトーナメントが組まれた。
初戦から圧倒的な強さを見せつけた鈴木さんは、迎えた決勝戦で2013年の全日本王者の倉田剛志選手と対戦。身長、体格共に鈴木さんを上回り、豪快なカカト落としなど高さのある攻撃が持ち味の強敵だ。鈴木さんは得意の後ろ回し蹴りを封印し、顔面の攻撃から腹部中心の攻撃にシフト。体格差のある相手に合わせた戦術で応戦した。
効果的にポイントを稼ぐも互いの攻撃は拮抗し、勝負は延長戦へ。鈴木さんは歴戦の疲れを吹き飛ばすような執念を見せ、後ろ横蹴りなどで果敢に攻め立て、3対0の判定勝ちを手にした。
倉田選手との対戦は2度目。今年5月の東京都予選決勝でも激闘を繰り広げたが、惜敗した因縁の相手だ。「とにかく悔しかった。絶対に負けたくなった」と鈴木さん。7月に初めて自身が主宰したテコンドー湘南大会に出場して優勝を飾るなど、雪辱を期すために力をつけた。当時の悔しさが、自身を日本一の高みに押し上げるバネになった。
今大会を振り返り、「ここ数年は体格の大きな選手が優勝していて、今年もその雰囲気があった。周りからのプレッシャーも大きかったが、身体の小さい自分でも勝てることを証明できた」と胸を撫で下ろす鈴木さん。来年1月17日に控えるキックボクシングの試合に向け、「次の試合で勝って結果を残したい」と調整を続ける。
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