県教育委員会は14日、県立高校改革に伴う平塚農業高と平塚商業高全日制の統合や、商業高定時制の高浜高への移行などを含むI期実施計画案を明らかにした。
改革では、少子化に伴う学校規模の適正化などを掲げ、現在142ある公立校を段階的に再編・統合する考えを示した。2016年度から始まるI期計画案では、4年間で10校1分校を6校に削減。2027年度までの12年間を3期に分け、最終的には20〜30校の削減目標を掲げる。
農業高と商業高全日制は、農業高の施設を活用して2019年度に統合する。農業科と商業科を設置して産業教育を推進。各分野の相互学習を通して6次産業化などに対応した教育を図るとしている。高浜高は同年度に定時制課程を新設し、単位制による普通科として生徒を募集する。
県教委によると、統合後の学校名は今後検討していくという。商業高は全日・定時制ともに統合対象となるため、閉鎖される敷地や施設などの活用も迫られることになる。
I期計画案で再編・統合対象となる高校はほかに、氷取沢と磯子(横浜市)▽横須賀明光と大楠(横須賀市)▽三浦臨海と平塚農業初声分校(三浦市)▽弥栄と相模原青陵(相模原市)。
江南 学力向上進学重点校に
県立高校改革のI期計画案では、国際社会などで活躍する高い能力を持った人材育成を目的とした「学力向上進学重点校」の指定にも着手する。
2016年度に平塚江南高、厚木高、湘南高、小田原高など17校をエントリー校に指定する予定。県教委による2年生への学力調査で高い学力が認められる▽生徒の7割以上が在学期間中に英語検定2級以上のレベルを達成している▽全国規模の大会などで成果をあげている▽難関大学への現役進学実績などの指標に基づいて選抜した。
県教委は、2年をかけてエントリー校の成果を検証。2018年度に10校程度に絞って3カ年にわたり重点校として指定する。
江南高は、科学技術の分野に長けた人材教育に向けた「理数教育推進校」の指定も受ける予定。文科省によるスーパーサイエンスハイスクールの認定を目指す。
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