県自然環境保全センター(厚木市七沢)は県内のヒノキ林で行った雄花の着花調査の結果をまとめ、今年春の花粉飛散量は「少なかった昨年と比べると増加し、例年よりやや多くなる」と予想を発表した。
調査は昨年12月18日から25日まで県北部、県央・湘南部、県北西部、県西部の4地域に分布するヒノキ林40箇所で実施。各調査地域から見通しの良いヒノキ10本を選び出し、着花状況を6段階で1本ごとに判定、0〜100点の間で点数化した。着花点数の平均値は52・5点で、少なかった昨年度の34・7点を上回った。調査開始から4年間の平均値46・3点よりやや高い数値となった。
ヒノキ雄花の着花は、スギ同様に花粉が飛散する前年夏の気象条件の影響が高いとされており、高温少雨で日照時間が多いと着花量が多くなる傾向がみられるという。同センターは「7月の日照時間が長くなった影響で着花量が多くなった可能性がある」と分析する。
ヒノキ花粉は3〜4月にかけて飛散する花粉症の原因植物。スギの後に植栽のピークを迎え、近年、雄花を着ける樹齢に到達してきたことから花粉飛散量は増加傾向にある。スギ花粉症患者の7〜8割がヒノキ花粉に陽性反応を示すといわれている。
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