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イベントに合わせ一斉に咲かせる 秋バラの美しさ支える技術 花菜ガーデンで「夏剪定」作業実施

社会

掲載号:2016年9月1日号

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夏剪定の作業に追われるガーデナー
夏剪定の作業に追われるガーデナー

 見頃の秋にバラを美しく咲かせようと、寺田縄にある県立花と緑のふれあいセンター「花菜ガーデン」で8月23日〜25日、同園ガーデナーが「夏剪定」を実施した。平塚市の名産であるバラの展示に力を入れている同園は、毎年春と秋に「ローズフェスティバル」を開催しているが、イベント期間中に一斉にバラが咲くよう働きかけるのが彼らの仕事だ。

 ガーデナーと呼ばれる職員は、日々植物の状態を管理、世話をしている。チューリップなどの草花からサルスベリなどの樹木まで、各担当がはりつき、植物の持つ美しさや特徴を来場者が感じられるように、草花の背丈や樹形に気を配りながら手入れを施す。

 園内にある花の中でもバラの育成は特に難しいとされている。冷涼な気候を好むことに加え、丈夫さよりも美しさを重視した品種改良が繰り返されたため、黒点病などの病気の発生や、害虫の被害に遭いやすい。春のシーズンを終え、過酷な梅雨や夏を越したバラを、イベントが始まる秋シーズンに一斉に美しく咲かせるためには、一年を通した手入れが必要になる。

 この開花時期を調整するガーデナーの技術が夏剪定だ。株から花になるための芽がつくられることを花芽分化(かがぶんか)といい、栄養状態や気温、日照時間によってその時期は大きく左右される。夏剪定では、余計なつぼみを切り落として栄養配分を調整したり、花芽分化のタイミングを揃えたりすることで、一斉に開花を迎えられるよう手入れする。研究が進められているバラは剪定から開花までの期間の予測が可能で、同園では例年、30〜35日後に開花するといわれている。

 バラを担当するガーデナーの原まどかさんは「むやみやたらに切ればいいわけではなく、これから育つ花芽は残さなければいけない。長年の勘が必要。私はまだまだです」とベテランスタッフの技術を観察しながら作業に追われる。同じくガーデナーの青栁馨(かおる)さんは「夏剪定の後はバラの株が丸坊主の状態になるので、驚く方もいるかもしれませんが、秋に綺麗に咲くための準備なのでご安心を」と秋バラの開花を待ち望む。

 夏の暑さで花の色が抜けてしまうバラもあったが、「気温が下がるごとに、元気になっている」と原さん。バラは品種が多い分、花の特徴が色濃く出る。原さんは「春よりも涼しい秋は、色や香りがぐっと濃くなります。春バラに引き続き、秋バラも楽しんでほしい」と話していた。

 秋のローズフェスティバルは10月8日(土)から開催される。
 

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