平塚市は現在会期中の9月市議会定例会に、子育て支援の充実化を支えるための「子ども・子育て基金」を創設する議案をはじめ、総額5億172万円の一般会計補正予算案などを提出した。8月24日の記者会見で、落合克宏市長が発表した。
同基金は、市が8月に策定した「子育て支援の強化充実に向けた政策フレーム」の財源を確保するために創設する。政策フレームは関連する7人の部長級職員が会議を立ち上げて検討、【1】安心して子育てができる環境をつくる【2】子供の発達を継続的に支援する【3】子供の貧困の連鎖を断つという3施策を柱にしている。
同基金は2017年度から3年間、財政状況に応じて積み立て、施策実現のために活用する。原資の2600万円は、教育振興などの指定寄付金2千万円をはじめ、職員給与の1%減額によって捻出する500万円、一般会計から繰り入れる約100万円を充てる。
落合市長は「子供の成長過程を踏まえた取り組みを充実させることで、施策間の横の連携を図っていくとともに、周産期から学齢期、青年期までの縦の連携を強化し、平塚市が選ばれるまち・住み続けるまちとなることを目指したい」と話している。
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9月定例会に提出する一般会計補正予算案には、住民票の写しなどの証明書をコンビニエンスストアで交付できるシステムの構築など、電子計算機運用管理事業(5001万円)を計上した。コンビニでの証明書発行は17年10月の運用開始を目指す。
今年5月に発表した海岸周辺の整備方針「ひらつか海岸エリア魅力アップチャレンジ」について、測量や地質、試掘などの基礎調査費(1438万円)も盛り込んだ。地質調査は、龍城ヶ丘プール跡地や湘南ひらつかビーチパークを対象に実施、津波避難施設などの整備に向けた検討を進める。
また、湘南ベルマーレのホームスタジアム「Shonan BMWスタジアム平塚」で、バックスタンド中央の電光掲示板前を改修し、約420の椅子席を増やす増築費(7036万円)も計上している。総額は1億3480万円。
他の主な事業費は▽2020年開催の東京五輪に向けた事前キャンプ誘致のための活動費(370万円)▽市庁舎周辺道路の整備費(3565万円)※総額8914万円▽真田・北金目地区土地区画整理事業に伴う児童数増加による教室不足を解消するため、みずほ小学校の校舎を増築する事業費(3472万円)※総額2億5456万円▽ふるさと寄附金制度を導入するための準備費(6万円)など。 補正後の一般会計総額は827億8340万円。9月定例会の会期は9月21日までを予定している。
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