師走もはや折り返し。市内各地ではきらびやかなイルミネーションが、間近に迫ったクリスマスのムードを盛り上げている。本紙ではイルミネーションに力を入れている家庭を取材。色とりどりの電飾に込めた思いを聞いた。
電飾がつないだ縁
国道一号線沿い、茅ヶ崎方面に車を走らせると煌々と輝く田中さん宅。道行く人は足を止めて眺めている。
家主の田中敬子さんは約15年前からイルミネーションを飾っている。「この辺りは暗いので、明るくなるだろうと。前々から興味もあったんです」とほほえむ。
11月中旬から設営を始め、約一週間で完成させた。数年前には二宮町に住む人から使わなくなったという装飾をもらったこともあり電飾でつながる縁を感じたという。この時期の電気代は普段の2倍になるというが、「趣味でやっているものだし、地域の人が喜んでくれれば嬉しい」と経済的負担を笑い飛ばす。
これからさらに屋根部分の装飾を施す。クリスマス本番までに間に合うようあわただしい日々を送る。25日まで点灯。
3人の孫のために
東真土の斎藤さん宅は、門柱から玄関までのアプローチを雪だるまやトナカイがエスコート。100坪を超える庭には、色鮮やかなサンタクロースをあしらい、高さ2・4mの光のタワーが存在感を放っている。
斎藤さんは、クリスマスシーズンを迎えたアメリカの家庭を紹介するテレビ番組をきっかけに、約10年前から自宅をイルミネーションで飾っている。当時は装飾品を扱う店舗が少なく、アメリカ直輸入のカントリー雑貨を扱う店舗を回って少しずつ買い集めた。
11月に入ると、楽しみにしている3人の孫のために夫婦そろって装飾に取り掛かるのが恒例行事。「ライトアップしてみるとイメージと違うところが難しい」と笑っていた。
親心で続けて10年
めぐみが丘の籔田智恵子さん宅では、クリスマスツリーを模した電飾をかわいらしいサンタクロースが笑顔で見つめている。自宅はパソコン教室を兼ねていて、授業を終えた子供やその保護者がイルミネーションをうれしそうに見つめる。この季節お決まりの光景だ。
イルミネーションを始めたのは10年前。「子供たちにワクワクしてほしい」というのが出発点だった。昨年までは息子が手伝ってくれていたが、今年は夫と二人で仕上げた。「出来は50点」と頭をかくが、生徒からの評判は上々だ。「子供たちの笑顔のため。親心ですね」と籔田さん。
来年は息子の力も借りて「60点以上」を目指す。
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