県内有数のイチゴ生産地である平塚市。1月から始まるイチゴ狩りシーズンに合わせ、市内農園ではさまざまな品種のイチゴが丸々と実り始めている。
JA湘南によると、市内では11軒の農家がイチゴの摘み取り体験を実施。市内外から訪れる来園者も多く、JA湘南あさつゆ広場(寺田縄)などで直売される新鮮なイチゴも人気だ。
小鍋島の「すぎやまいちご園」では、9日の開園に向け、赤く色づき始めた冬の果実の手入れ作業が進んでいる。同園代表の杉山圭一さん(56)は「9月の長雨などの影響で1週間ほど生育が遅れているが、2月のピーク時には甘くて美味しいイチゴをお届けできそう」と笑顔を見せる。
2400平方メートルの敷地内にあるビニールハウス3棟では9品種を栽培。摘み取り体験では、とちおとめやレッドパール、紅ほっぺ、おいCベリーなどを食べ比べできる。今年から収穫を始めたという、ジューシーでフルーティな味わいが特徴の「あまおとめ」は、杉山さんも期待の新品種だ。
同園では育苗段階から減農薬栽培を奨励するほか、収穫ピークに合わせて株を強く育ててきた。実となる花を冬眠させないよう、ビニールハウス内に寒暖差をつけて育成。越冬前に株を強くさせることで、形もよく甘味が強いイチゴが育つ。
杉山さんは「今年は実が小粒だが、味は例年通り良くできた。地場産の美味しいイチゴを味わってほしい」と話していた。
同園は5月中旬まで営業。時間は午前10時〜午後3時30分。要予約で、時期によって利用料金が異なる。
問い合わせは、同園【電話】0463・55・0265。
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