J1復帰を目指す湘南ベルマーレは20日、ホテルサンライフガーデンで新体制を発表した。新加入選手とスタッフらが顔を揃え、今季への意気込みを話した。
冒頭であいさつに立った曺貴裁(チョウキジェ)監督は、目標は分かっていると言葉に出さず、「ゼロからのスタート」を強調、「応援して良かったと思ってもらえるようなチームを作る」と抱負を述べた。自身3度目となるJ2リーグについては、「ボールを持っている、持っていないに関わらず、相手に恐怖を与えるような試合を展開したい」と語った。
また今シーズンのチームスローガンは「共走(きょうそう)」とし、「みんなで走る」、「選手間で競争する」、「今日できることのために走る」という3つの想いを込めたと説明した。
新加入選手はFC東京から復帰したGK秋元陽太、育成からトップチームに登録されたDF石原広教、市立船橋高(千葉県)のDF杉岡大暉ら9人。チームの強化を担う坂本紘司スポーツダイレクターは、「湘南に足りなかった部分を踏まえてリストアップした選手。これまでのサッカーに新しい色を出してくれる」と期待を込めて紹介した。
柏レイソルから加入したMF秋野央樹は「カテゴリーをJ2に落としてでも、自分が成長できると思って湘南を選んだ」と移籍理由を話し、今シーズンから背番号10を背負うブラジル人MFシキーニョは「活躍してJ1復帰に導きたい」と語った。守護神としての活躍が期待されるGK秋元は「再び湘南でプレーできるチャンスをもらい感謝しています。プレーで恩返ししたいと思います」と述べた。
取材陣からの質疑応答では「監督の第一印象」を問われ、「優しいと言え」と促す曺監督をよそに、大半の選手が「怖そう」「熱い」といった声が多数を占め、会場を笑いで包んだ。
チームは今後、開幕戦に向けて馬入で2部練習を主体に行い、1月30日から2月9日までスペインでキャンプを実施する。
左袖に「フジタ」18年前の面影
新体制発表後には、選手が今シーズン着用する新ユニフォームが披露された。昨シーズンに続き「PENALTY」製で、胸に三栄建築設計グループ「MELDIA」のロゴが入る。
ユニフォーム左袖には、かつて「湘南の暴れん坊」と呼ばれたベルマーレ平塚時代と同様のスタイルで(株)フジタのロゴが18年ぶりに掲出される。
同社の金子賜代表取締役副社長は、撤退後もチケットを購入してベルマーレの試合を観戦していたと打ち明け、「藤和不動産サッカー部OBをはじめ、多くの社員が再びベルマーレと一緒に歩めることを喜んでいる。創設50周年はもちろん、できるだけ長く支援をしていきたい」と語っていた。
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