市内在住のプロテニスプレーヤー、穂積絵莉選手(22)=橋本総業ホールディングス所属=が、世界4大大会の全豪オープン(1月16〜29日)女子ダブルスに加藤未唯選手(22)=佐川印刷所属=と出場し、ベスト4入りを果たした。全豪オープンで日本人ペアが4強に進出するのは初の快挙だ。
結成8年目の穂積・加藤ペアは、1回戦、2回戦を勝ち上がると、3回戦で前年の全豪を制したミルザ・ストリコバのペアと対戦。ミルザは昨年、穂積選手が3敗を喫した相手でもあったが、第1セットを先取すると、トップクラスの相手にも物怖じせず第3セットを勝ち取り、準々決勝へ。
同じくノーシードで勝ち上がってきたルチッチ バローニ・ペトコビッチ組をストレートで下し、迎えた準決勝の相手は過去に全豪オープンやUSオープンを優勝した強豪ペア、マテック サンズ・サファロバ組。第2セットを取り、フルセットゲームに持ち込んだが一歩及ばず、2―6、6―4、4―6で惜敗した。
シングルスでも予選突破し、本戦に初出場した今大会。一回戦敗退という結果だったが、穂積選手は大会を終えて「とても充実した大会になりました。小学生の頃からグランドスラム優勝という夢を持ちテニスを続け、今は明確な目標となりました」とコメント。豪州から帰国後、翌日には次の遠征先に移動した。「ツアーが続き、しばらくは平塚に帰ることができませんが、早く皆様の前で報告ができることを楽しみにしています。夢や目標を持つきっかけになれるよう、戦い続けます」と活躍を期す。
伸び悩んだ2年光見えた今大会
穂積選手の母・盛子さんは「結果が伸びず、2年ぐらい悩んでいた時期もあった」と振り返る。今回の全豪オープンはダブルス・シングルスともにステップアップが見えた大会だった。「真っ暗なトンネルから、やっと光が見えた気がします」と胸をなでおろす。
穂積選手は現在、シングルスが世界ランク194位、ダブルスが29位(1月30日時点)。昨年11月に行われたハワイオープンでダブルス優勝するなど、ペアでの戦績が伸びたことで、トップレベルの選手と打ち合う機会も増えた。
「相手を左右に振るだけでなく、ボレーなど前後に揺さぶるショットを身に着けたことで、相手を抜くことができた。シングルスとダブルス両方の経験を生かし、ランク上位の選手とも互角に戦えた」と盛子さん。「小さい頃から彼女に話してきた『見てくれた人の心を動かせるような試合を』という理念を体現できたと思う」と喜びを語った。
穂積選手は2月8日からカザフスタンで開催されるフェドカップに日本代表として出場する。
|
<PR>
平塚版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>