障害のある利用者が、得意なアート活動を仕事にするスタジオクーカに所属する吉田秀斗(しゅうと)さんの個展が、ギャラリークーカ(明石町14の8)で24日(金)まで開催中だ。平日午前11時〜午後3時30分(18日(土)は営業)。
秀斗さんは自閉症の障害がある24歳。茅ヶ崎の養護学校を卒業後、スタジオクーカに入所した。細い線で描写された人物や動物などの絵が人気で、今では施設を代表するアーティストとなった。他団体からの作品の使用依頼もあり、原画や、ポストカードなどのグッズの売れ行きも上々だ。
雑誌や図鑑から模写する題材を選び、白い画用紙に一筆書きのようなタッチでペンを滑らせる。数十秒で作品を完成させると、秀斗さんは作業場内のソファに移動してひと眠り。あるべきものがない、時間がずれるといった習慣の乱れを嫌い、パニックなどを引き起こさないために服用している薬の影響で、眠気が強く出る。他の利用者の作品に、寝ている秀斗さんのイラストが登場するなど、眠り姿もクーカ名物になっている。
吉田さんの母・則子さんは「小さい頃からこだわりが強く、好きなゲームのキャラクターや漢字をパソコンに表示して繰り返し描いていました」と話す。わが子の描いた絵が作品となり、時には商品として売れていくのは、家族にとってもモチベーションだ。則子さんは「本人はそういうことに興味ないみたいですが」と笑いながら、作業に没頭する秀斗さんの背中を見守っていた。
(問)ギャラリークーカ【電話】0463・67・7520
|
|
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|