神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
平塚版 公開:2017年3月23日 エリアトップへ

白熱の電動車いすサッカー 「ドリーム・カップ」が節目の20回

スポーツ

公開:2017年3月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
両者が激しくぶつかり合った(総合体育館で18日)
両者が激しくぶつかり合った(総合体育館で18日)

 電動車いすサッカーの「ドリーム・カップ」(主催/県電動車椅子サッカー協会)が18日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で開催された。競技の普及を目的に毎年平塚で開かれ、今年で20回目。まだまだ知名度が高いとは言えない障害者スポーツにかける関係者の思いを取材した。

競技を普及させパラリン種目に

 この競技は脳性マヒなどで四肢に障害があり、電動車いすで生活する人が主にプレー。バスケットボールコートを使い4対4で戦い、特殊な規定を除けばルールはサッカーと同じ。車体を操作しながらフットガードと呼ばれるバンパーで直径30cmのボールを奪い合い、幅6mのゴールに入れば1点。前後半20分ずつで総得点を競う。制限速度は国際ルールで時速10Km以下に定められ、めまぐるしい攻守の入れ替えが試合の見所だ。

 1978年にフランスで発祥し、日本では23年前にリハビリの一環として大阪府内の施設で始まったとされる。国内には22都道府県に電動車椅子サッカー協会があり、その上に日本電動車椅子サッカー協会がある。国際大会を統括するFIPFAの本部はフランス。日本を含む27カ国が加盟し、2007年に日本で第1回W杯が開かれた。今年7月には10カ国による第3回大会が米フロリダ州で開催される。

 神奈川県に協会を立ち上げたのは、平塚出身の齋藤純一さん(52)。齋藤さんは金旭中、五領ヶ台高校と進み、大学卒業後は教員に。95年から2年間は県総合リハビリテーションセンター(厚木市)に勤め、身体障害者の生活訓練に携わった。時を同じくして電動車いすサッカーの存在を知った。

 中学時代からサッカーをしていた縁もあり「入所者たちにサッカーの面白さを味わってもらおう」と同センターに持ち込んだ齋藤さん。入所者が退所後も競技に親しめるよう、その受け皿として県の協会を立ち上げた。その後ドリーム・カップの立役者にもなった。

 同大会には前年の上位3チームに加え、全国の強豪3チームを齋藤さんらが招待。初開催から20年が経ち、選手や関係者の間でも「日本最強クラブチームが集結する大会」として知られるまでになった。

 ヨコハマクラッカーズの選手として今大会に出場したW杯日本代表の竹田敦史さん(41)は19歳の時に齋藤さんから競技を教わったといい、「ドリーム・カップでの経験を世界に生かしたい」と話す。

 齋藤さんは「この大会を継続させ競技をもっと多くの方々に知ってもらいたい。電動車いすサッカーがいつかパラリンピックの公式種目になれば」と熱望している。

 

平塚版のローカルニュース最新6

木造住宅 無料で耐震相談

木造住宅 無料で耐震相談

市役所で5月14日から

4月20日

柔道通じて国際交流

平塚柔道協会

柔道通じて国際交流

仏指導者ら30人招待

4月19日

原さん、県選手権Ⅴ

湘南平テニスクラブ所属

原さん、県選手権Ⅴ

全日本めざし全国転戦

4月18日

地域共創ポイント始まる

キャッシュレス新事業

地域共創ポイント始まる

消費促進や地域貢献など

4月18日

ファン投票始まる

オールスター競輪

ファン投票始まる

4月18日

全店で食支援活動

平塚信金

全店で食支援活動

149kg集めフードバンクへ

4月18日

馬肉専門販売店

1500円以上お買い上げの方、「タウン見た」でユッケプレゼント

https://rarea.events/event/112428

<PR>

あっとほーむデスク

  • 3月7日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook