平塚市議会の議長に就任した 山原 栄一(えいかず)さん ふじみ野在住 62歳
「多様な意見を尊重」
○…「議会が市長の追認機関になってはいけない。多様な意見を尊重しながら議論を重ねた上で、行政に対して一つの見解を示せるようにしたい」と議会運営への抱負を語る。日産車体労組の要請で1995年の市議会議員選に初出馬。6期連続当選を果たし、市議会では最古参となった。「額に汗して働く立場から議会で発言してくれ」。働き盛りの40代、政界への転身を迷う背中を押してくれた一言が、今も政治家としての指針となっている。
○…チューリップで有名な富山県砺波市で、兼業農家を営む家に生まれ育った。次男のため、栄一の読み名は「えいかず」。選挙で「えいいち」の呼称にするよう打診されたが、「親から貰った名前ですから。今ではちゃんと『えいかずさん』と呼ばれます」とにっこり。地元の工業高校を卒業後、好きだった車に関わりたいと、平塚市内の日産車体に就職した。技術進歩の進む最新車種を工場で組み立てしやすいよう、生産技術に関わるエンジニアとして汗を流した。
○…「世界有数の大都市である東京を背中に抱えながら、富士山を仰ぎ、海もあって自然が豊か。工業や商業、農業、漁業といった産業もバランスよく、職の選択肢も幅広い。気候も温暖」と平塚の魅力を語りだせば尽きない。「これほど住みやすいまちは地球上を探してもなかなかないのでは」とも。所属する地元ソフトボールチームやゴルフ、酒の席などを通じ、地域や会社で縁を持った人との付き合いが息抜きだ。
○…「26万人都市で駅が一つというのは全国的にも珍しい。産業の集積地でもあるし、道路網など交通インフラを整備させていくことが課題のひとつ」とまちの将来像と向き合う。「議会活性化というテーマでは、議会基本条例などについて話し合う場も必要になるかもしれないが、まずは議会での議論が活性化されるという本質的な部分が大事だ」と語っていた。
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