神奈川大学の学生が地元商店主団体「平塚あきんど塾」の加盟店を研究、若者の視点から商売繁盛に役立つヒントを提案しようとする連携プロジェクトで、その最終的な研究結果を発表する「成果報告会」が15日、ひらつか市民活動センターで実施された。
これは同大経営学部2年生を対象に、山岡義卓特任准教授の教養演習の試みとして、今年5月からスタート。学生たちはグループに分かれて約2カ月間にわたり、あきんど塾に参加する▽鳥仲商店▽中秋蒲鉾店▽陶磁器工房器楽▽伊藤金物店▽湘南いぶし▽東曜印房▽相州長屋の7店舗を取材、学生の視点から見た店舗の魅力や課題をレポート形式でまとめてきた。
報告会には商店主や学生ら25人が出席。店舗やおすすめの商品を紹介する「PRシート」、店舗を取り巻く現状の課題や解決方法をまとめた「改善提案レポート」を学生が発表した。
鳥仲商店を取材した高橋佳汰さん・山本涼太さんグループは、同店の客層拡充と顧客拡大策を立案。若年層を呼び込むための手段としてキッチンカーを挙げ、大学キャンパスでの販売を提案した。山本さんは「自分の経験を振り返り、店舗にプラスとなる提案ができたと思う」と振り返る。
ほかのグループでは、「店舗内の雰囲気を明るくしたらどうか」「日本酒の飲み比べセットを販売したらどうか」など、具体策を提示。商店主らは学生の報告に熱心に耳を傾けていた。
あきんど塾の代表を務める(有)鳥仲商店の鈴木崇専務は「普段の仕事では気づかない視点を学生たちが提案してくれて勉強になった。今回の意見を店舗にも反映させていきたい」と感心する。山岡特任准教授は「今後は学生が店舗の課題解決から検証、改善まで一貫して関わることができれば」と話した。
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