「湘南平塚白秋の会」(古賀信也会長)が、近代日本を代表する詩人の北原白秋が作詞した「平塚小唄」で歌われた情景を、現在の市内の場所に落とし込んだ地図「白秋ゆかりの散歩道」を作成した。今月24日にひらつか市民活動センターで初披露される。
「アメアメフレフレ」などの童謡で知られる北原白秋と平塚の関わりを調査する同会。古賀会長の義祖父の遺品から「平塚小唄」と「平塚音頭」のレコード盤が出てきたのを機に愛好家がつどい、2012年に結成した。
「平塚小唄」と「平塚音頭」は1928年、平塚新宿の料理飲食組合の役員有志が「平塚らしい心躍る歌詞を」と白秋に依頼したことから生まれた。小唄の歌詞は15番まであり、サツマイモを焼いた時の触感を表現した「ほっくり」のはやし言葉が親しまれ、「ほっくり節」の愛称で歌われていたという。
同会の会員10人は14年9月から、小唄に登場する市内の名所や旧跡を史料を頼りに足しげく探してまわったという。
調査によると「お藷」は大野地区名産のイモ、「銅の鳥居」は平塚八幡宮、「たんじょ池」は達上ケ丘にある池など、当時の場所を特定、現在の様子を写真に収め、地図に落とし込んだ。
調査に参加した小磯利雄さんは、「小唄では『須賀の西瓜(すいか)』とあるが、本当にそうだったのか、場所の特定と証拠を探すのが大変だった」と苦労をにじませる。
古賀会長は「市民に白秋と平塚の関係について知ってもらい、この地図をまちづくりや観光に生かしてほしい」と話している。
今月24日(日)に催される「ひらつか市民活動センターまつり」では、完成した地図を初披露すると共に、「平塚小唄」と「平塚音頭」の2曲も流す予定。
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