平塚駅前周辺の商店主らが講師となり、匠の技や専門知識を市民に紹介する「平塚まちゼミ」が10月16日(月)〜11月24日(金)、各参加店舗で開催される。今年1月に続き2度目となる今回は37店舗が参加し46講座が開かれる。
まちゼミは、商店街の店主らが自身の商いにちなんで専門知識や技術を市民に講義する。店の存在や特徴、店主のこだわりをPRすることで商機拡大につなげる一方、消費者側にも生活に役立つ情報をプロから学べるといった利点がある。
2003年に愛知県岡崎市で始まり、商店街活性化の有効な手法として47都道府県でまちゼミは浸透。創始者で「岡崎まちゼミの会」の松井洋一郎代表によると、これまでに300を超える地域で開かれている。
平塚市では大型商業施設の進出を契機に、地元商店街の活性化を図ろうと今年1〜2月にかけて第1回が開催。19店舗が参加し、22講座が実施された。参加者は延べ205人にのぼり、市商工会議所によると99%の人が「まちゼミに満足」と答えたという。
市商店街連合会にかわり商議所の主催で開かれる今回は参加店舗も37に増え、講座数も前回の倍以上と充実した。「健康・キレイ」(10講座)「つくる・食べる」(16講座)「まなぶ」(20講座)の3分野を原則無料で受講でき、商品やサービスの販売は行われない。参加には各店へ事前申し込みが必要。店舗一覧は公式HPなどで確認できる。
商議所の担当者は「今回は女性の商店主も多く参加します。色々な講座を受講して地域のお店や店主の方を知ってください」と話している。
講座さらに充実の兆し第3回の参加を望む店舗も
ラーメンの味や盛り付け方などを話し合う「新メニューをみんなで開発!」や「明日からできる!子どもヘアアレンジ初級術」「筋肉のプロが教えるセルフケア〜肩こり編」など、ユニークで役立つ講座がそろった第2回まちゼミ。
前回の19店舗のうち16店舗が今回も講座を開く。商議所の担当者は「まちゼミに参加することで得られるメリットを店側が十分実感しているのでは」と分析する。だるまや京染本店もそうした店舗の一つだ。
同店6代目の八木賢一さん(35)は前回、着物の独特の洗い方「洗い張り」について解説を交えて実演。3日間で3回開講し、いずれも定員を超える参加者でにぎわった。
まちゼミ後、浴衣作りに訪れる参加者もいて「開講したことによる店側のメリットも少しずつ実感してきています」と八木さん。
そんな手応えもあり、第2回目の参加を決めた同店は新たに「着付け体験」も加えた2講座を開く。
前回も参加し、今回講座を増やすのは3店舗。担当者によると、まちゼミの評判を聞きつけすでに第3回の参加を希望する新規店舗も複数あるといい「店側がまちゼミに前向きになり講座が増えれば市民にとってメリットになる。この好循環を今後も持続していきたい」としている。
まちゼミに関する問い合わせは平塚商工会議所【電話】0463・22・2512へ。
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