卓越した技術を持つ店に市と商工会議所がお墨付きを与える「ひらつか匠の店」事業。新たな2店舗の認定式が17日、市美術館で行われ「工房真理子」(出縄)代表の伊集院真理子さん(68)と「有限会社オートクチュール・ルナ」(宮の前)代表の三留千恵さん(87)が出席、落合克宏市長から二人に認定証が贈られた。
「匠」と書かれた認定証を手にして伊集院さんは「私で良いのかという迷いはありましたが、40年以上店を続けてきた証としてありがたく思います」とコメント。三留さんは「感無量の一言。感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔をみせた。
伊集院さんは、1972年に出縄で工房を立ち上げ。繊細な手先が生み出す陶器は国内の一流ホテルや旅館で利用されるなど、その技術は折り紙つき。実用品だけでなく鑑賞作品としても人気を集めている。今後について伊集院さんは「やったことのない仕事にも挑戦していきたい」と、さらなる創作意欲をみせた。
三留さんは都内のドレスメーカー学院を卒業後、61年に創業。高級洋装店として顧客のオーダーに合わせ衣装のデザインから製法までを手がける。79年からは七夕織り姫の衣装を毎年市に寄贈。三留さんは「織り姫をより美しくPRできるよう、今後も衣装の寄贈を続けたい。衣装作りは生きがい」と目を輝かせた。
14年度に始まった匠の店認定事業は、手作業にこだわり、伝統的な技や卓越した技術を誇る店舗を市が認定するもの。自薦・他薦は問わず公募で申請され、技能のほか、市内商業振興への貢献度、今後の活動方針などを中小企業診断士らが審査し認定の可否を決定する。今回の認定により匠の店は12店舗となった。
|
|
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|