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震災の教訓生かして ワッタリ会長ら 講演で訴え

社会

掲載号:2018年2月8日号

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被災体験を話す高橋さん
被災体験を話す高橋さん

 平塚市は災害への備えを強化し、市民の防災意識を高めようと2月3日、防災講演会「東日本大震災を忘れない」を中央公民館で開催した。350人の来場者が震災体験談に耳を傾けた。

 講師に、震災語り部の会ワッタリ会長の菊池敏夫さん(68)、東日本大震災命のかたりべの高橋匡美さん(52)、宮城県東松島市学生震災ガイドの添田あみさん(19)、小山綾(りょう)さん(19)が招かれ、被災体験を写真や動画を交えて語った。

 添田さんと小山さんは震災当時、卒業式を控えた小学校6年生だった。添田さんは津波に追い立てられるように小学校に避難し無事だったが、親友は亡くなった。添田さんは「あの日、いつも通りにバイバイと言わずに、津波が来るかもしれない、気を付けてと言えばよかったと今でも後悔しています」と時折声を詰まらせながら話していた。

 2013年に語り部ガイドを始めた菊池さんは、151人が犠牲となった荒浜地区の地形や「津波は来ない」という言い伝えに触れ「どこか避難訓練のような甘さがあったと思う。自然災害は想定外が基本。あなたが避難するビルはどこですか、ビルへの入り方、上り方はわかりますか」と問いかけた。

 石巻市に暮らす両親を津波で亡くした高橋さんは、火災後のまだ熱い家屋を足掛かりに連絡の取れない両親を探しに行き、自宅で母の遺体を発見、父との再会は遺体安置所だった。高橋さんは「ふるさとも宝物も根こそぎ奪うのが災害。この瞬間にも起きるかもしれない。私たちの被災体験を忘れないことは、みなさんの命を守ることにつながります」と力強く訴えた。

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