平塚版 掲載号:2018年3月1日号
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須賀史談会の会長として地域の歴史と今を記録する 清田 宰宏さん 幸町在住 84歳

郷土愛を次世代へ

 ○…地元港地区で「須賀史談会」を主宰し、地域の歴史と今を後世のために記録し続けている。須賀公民館の開館60周年記念展では、終戦直後の写真資料などを用意して地域の歩みを振り返り、記念誌の主筆も担当した。1964年から2000年まで平塚幸町郵便局の局長を勤め、自治会や公民館運営委員、PTAなどの役職を半世紀以上にわたり歴任、生まれ育った土地の変遷をつぶさに見つめてきた生き字引として頼られる存在だ。

 ○…祖父の代から続く特定局を両親の早世のために継ぐことになったのは、地銀で勤務していた31歳の時だった。「郵便局は地域密着の仕事ということで、祖父や父も人付き合いを大切にしていた。仕事につながるかどうかは別として、地域活動はお手伝いするものと考えてきた」と振り返る。「須賀は人と人との絆が密な地域で、人情味に溢れている」と誇らしそう。

 ○…市の主導した「地域の歴史再発見事業」に関わったメンバーらで史談会を設立。09年と15年に地域史をまとめた『須賀ものがたり』を発行し、空海の来航した形跡のある平安期から平塚大空襲、戦後復興までの道のりを2冊にわたって記録した。編集にあたっては、学校や公民館に残された記念誌をはじめ、寺社仏閣にある石碑、地域住民の口伝など膨大な資料を足で稼ぎ、地域に埋もれた伝承や人物に光を当てた。「地元の歴史や文化を次世代に伝えていくことが課題。この土地に少しでも愛着を感じてもらえるきっかけになれば」と目を細める。

 ○…小学6年生の時に見舞われた空襲の生き証人でもある。「須賀のまちも7〜8割が焼け、我が家も焼けた。育ちざかりで食うものに困り、芋の葉まで食べたんだ」と遠くを見つめる。須賀ものがたりの中では空襲を知る住民との座談会も収録。「戦争は二度とあってはいけないが、戦争の残酷さを知ることは大切」と後世に記憶をつないでいく。

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