平塚市は、平塚駅を中心とする市街地の活性化や利便性の向上にむけ、駅北口に下りエスカレーターを設置する検討に入る。設置にむけた基礎調査のほか、まちのにぎわいを創出するような施策の検討費用として新年度予算案に1893万4千円を計上している。
まちの玄関口である平塚駅ビルの完成は1973年。北口の上りエスカレーターは当時からあったものの、南口は階段だけだった。
そこで市は97年、南口に上りエスカレーターを設置。03年にはラスカ南館が完成し、駅と地上を結ぶ下りエスカレーターも整った。
一方、北口には依然として下りエスカレーターのない状態が続いている。市都市整備課によると、高齢化を背景に上下エスカレーターを望む声が市民から寄せられるようになり、ここ数年にわたり検討を進めてきたという。
市では、駅の階段やエスカレーターを所有・管理する東日本旅客鉄道(株)とラスカ平塚の協力を得ながら設置に向けた検討を18年度から開始したい考え。基礎調査は東日本旅客鉄道に委託し、総工費、工期、ラスカに出店している各ショップへの影響などを慎重に調査したうえで実現の可否を判断していく。
そのほか、中心市街地のにぎわい創出にむけた施策の検討については調査・分析をコンサルタントに依頼し、平塚の風土や文化に合った活性化の取り組みを模索する。同課担当者は「下りエスカレーターの設置は決定事項ではないが、実現できる見通しが立てば19年度にも基本設計に進み、中心市街地の活性化に弾みをつけたい」としている。
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