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「逃げ地図」で津波避難を 市が自治会と共同制作

社会

掲載号:2018年3月15日号

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公開されている「逃げ地図」の一部
公開されている「逃げ地図」の一部

 地震発生時の津波被害を想定し、平塚市となでしこ、花水、港地区の自治会が協同で制作した「逃げ地図」がこのほど完成した。避難場所までの時間や最短経路を可視化するための地図で、同地区の公民館に掲示しているほか、市ホームページでも見ることができる。

 逃げ地図は、日建設計(本店・東京都)の有志ボランティアが開発したマップづくりの手法で、高齢者の歩行速度から高台にある避難場所への到達時間を換算、色鉛筆で塗り分ける。生活圏の白地図に避難経路を書き込むことで、普段は使わない道路に目を向けたり、避難目標と自宅・職場との位置関係を確認したりできるとし、住民と一緒に地図を作るワークショップが全国各地で開催されている。

 市は昨年11月、なでしこ、花水、港地区の住民に参加を呼びかけ、「逃げ地図」づくりのワークショップを実施した。神奈川県発表の津波浸水予測から、9・6mの津波が6分で到達することを想定した図上訓練で、浸水を免れそうな地点や避難経路を書き込んだ。

 今年2月には、市が協力し神奈川新聞社と河北新報社が共催した避難訓練「むすび塾」がなでしこ地区で実施された。逃げ地図に基づいた避難経路を使用し「子供を連れていたら6分で避難するのは難しい」「建物が倒壊して道がふさがるかもしれない」といった課題が参加住民から指摘された。

 市が制作した「逃げ地図」には、11月の図上訓練などで指摘された住民の意見を反映。坂の勾配がわかるように陰影をつけ、地図上にはないが通り抜けができる住宅地や公園の情報などが落とし込まれている。

 これまでも市は、市内の浸水域や深さを示した「津波ハザードマップ」の制作など津波による被害想定の周知に取り組んできた。しかし、市担当者によると、東日本大震災(2011年)をきっかけに県の津波高の予測が約6・9mから9・6mに引き上げられたことで、海抜の低い地域では「どうせ逃げられない」という反応もあったという。

 市は「逃げ地図の制作や、訓練を通じて具体的な課題がわかれば、諦めずに生き抜こうという思いにつながる」と話し、今回のノウハウを生かして土砂や洪水被害などが考えられる市内各地域とも協力して災害対策に取り組みたいとしている。

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