平塚市消防団に発足後、初となる2人の女性団員が誕生し、今月15日に市消防署大野出張所で辞令書を受け取った。市消防本部は「避難所の運営や予防広報などで女性らしい目線を活かしてもらいたい」と期待を寄せている。
入団したのは、団体職員として同じ職場で働く原優子さんと飯山敦子さん。職場の上司による勧誘がきっかけで興味を抱いた。当初は”男社会”のイメージが色濃いことから不安だった一方で、「新しいことにチャレンジしてみよう」と声を掛け合い、揃って入団を決めたという。
辞令交付式で2人は男性団員に肩を並べて臨み、訓示を述べた二宮敏郎消防団長から手渡された辞令書を凛とした表情で受け取った。今後は、豊田地区を管轄する第14分団で活動していく。
交付式後には、消防団員の活動や心構えを学ぶ講座と基礎訓練に参加。号令に合わせて整列や敬礼などを繰り返し行い、規律が求められる団員行動に必要な礼式を身につけた。初訓練を終えた原さんは、「応急手当も学んで活動の場を広げたい」と話し、飯山さんは「まずは一年間を目標に、やれることからしっかり活動していく」と意気込みを語った。市内初の女性団員になることについては「私たちの入団を機に女性団員が増えたら良いですね」と口を揃えた。
平塚市消防団は、非常勤特別職の地方公務員の位置づけで1947年(昭和22)に発足。市内に19の分団があり、今春入団した11人を合わせて353人が在籍している。消防隊員らと共に現場で消火活動にあたるほか、火災予防を目的とした啓発を行っている。
団員不足や減少が各自治体で見られる中、女性活躍社会の流れや総務省のPR活動の影響で県内では1412人の女性が消防団で活動している。
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