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中勘助の文学碑を建立 居住地近くの桃浜公園に

文化

掲載号:2018年5月24日号

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右から落合市長、大藏会長、土岐さん
右から落合市長、大藏会長、土岐さん

 市民団体の「平塚ゆかりの作家 中勘助を知る会」(大藏律子会長)が勘助の文学碑を桃浜公園に設置し、関係者を招いた竣工式が22日に執り行われた。

 夏目漱石からも高い評価を受けた小説『銀の匙』の作者として知られる大正・昭和時代の小説家・詩人の中勘助。1924(大正13)年の40歳の時、母の保養と病兄の療養のため平塚中海岸(現在の浜岳中学校の東側)に家を建て、7年9カ月間を過ごしたという。平塚での生活は日記体の随筆『しづかな流』に書き残している。

 知る会は有志が2013年に発足。これまでに講演会や文学講座などを通じて勘助と平塚との縁を周知してきた。今年2月、後世に勘助がいたことを伝えるには文学碑の建設が不可欠と寄付を呼びかけたところ、全国から364人、約165万円(4月20日時点)の賛同が得られた。さらに公益信託ひらつか市民活動ファンドより32万円の助成を受け、文学碑の建立が実現した。

 文学碑は高さ1m×幅1・3m程度の大きさで、真鶴町の本小松石を使用。職人の手で磨かれた石には、「しづかに時の過ぎてゆくのをみるのは しづかな流をみるやうにしづかである」という一句を勘助の直筆の文字で刻んだ。

 勘助の誕生日5月22日にちなんで行われた竣工式には、落合克宏市長や勘助の親族である土岐勝信さん(東京都)など関係者ら100人余りが参加。勘助の詩の朗読も行われ、かつての平塚の情景に思いを馳せた。また、黒部丘の和菓子店「杵若」が勘助の好物「松露」をイメージして作った和菓子「ひらつか松露まんじゅう」も配られた。

 大藏会長は「現在だけでなく、将来の市民にも残せる文学碑を建てることができ、うれしい。多くの理解に感謝します」と話していた。

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