信号機の老朽化に伴う誤作動の懸念が全国的に指摘されるなか、本紙では、平塚市内の信号機の現状について取材した。更新時期を超過した信号制御機が全体のおよそ2割にのぼることが分かった。
平塚警察署交通課によると、車両用と歩行者用の信号機は市内に1900機以上、点灯・点滅を指示し、時間帯に応じてその周期を変える信号制御機は344機を数える。
信号機の心臓ともいえる制御機の更新目安は19年といわれ、今年5月末時点で19・8%にあたる68機が更新時期を超過。市内でもっとも古い制御機は設置から28年が経っている。
県警本部交通規制課によると、県の厳しい財政状況が更新を滞らせている。1機につき100万円を超える試算もあるなか、同課では「大きな交差点や近い将来故障が懸念される所から進めていきたい」と、優先順位をつけて更新を進めていきたい考えだ。
海に面する平塚市では海岸線近くの信号機・制御機は潮風にさらされることから、目安の更新時期が19年に満たない。一方、山間部の更新時期はこれより長いという。
こうした地域性を踏まえ、県警では定期的なメンテナンスを実施している。担当者は「引き続き安全に最大限努めていくが、平塚市内の信号はおおむね心配ないのでは」としている。
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