平塚中郡薬剤師会は9月から、厚生労働省の「患者のための薬局ビジョン推進事業」のモデル事業として、在宅高齢者らに服薬指導する訪問サービスを試験導入した。
同事業は、地域内で医療や介護サービスが切れ目なく受けられる地域包括ケアシステムを構築する中で、「かかりつけ薬局」の役割を明確にすることを目的としている。同薬剤師会は在宅高齢者への訪問サービスや子育て世代への健康相談会を実施。利用者の意見をアンケート調査し、県に報告する。
同薬剤師会は、医療機関や介護事業所から紹介された患者に薬剤師を派遣し、服薬状況や残薬の確認、処方箋を調剤して自宅まで届けるといったサービスを行う。
高齢化で訪問診療や訪問介護へのニーズが高まる中、地域の医療機関や介護事業所などと連携を図りながら、薬剤師の専門性を生かす仕組みづくりに取り組む。
同薬剤師会は6日に説明会を開き、平塚市医師会や歯科医師会、介護事業所関係者らに同事業について説明、訪問指導を求める患者の紹介をはじめ、連携を呼びかけた。
同事業は12月中旬まで実施する予定で、一人の患者につき2回の訪問とアンケート調査を実施、30件以上の新規訪問先の開拓を目指している。
また、子育て世代から調剤だけではなく健康相談にも身近な薬局で応じてもらいたいとの声があったことから、同薬剤師会は「出張お薬・健康相談会」も開催する。
相談会では20代〜40代の子育て世代を対象に▽子供の薬の誤飲防止策▽サプリメントと薬の飲み合わせなどについて応える。10月19日(金)午前10時30分〜午後1時と、11月14日(水)午後0時30分〜2時30分で、平塚市子育て支援センター(南豊田381)で実施する。
同会の今井裕久会長は「顔の見える薬剤師として地域と関係を築いていきたい」と話す。
問い合わせは同薬剤師会【電話】0463・26・8500へ。
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