議会報告 市債は累計1087億円 市議会議員 金子修一
決算書から読む課題
平塚市の2017年度決算が9月26日と27日、市議会の決算特別委員会で審査されました。
全会計あわせた決算額は歳入約1670億2千万円に対し歳出1612億8千万円でした。市債(借入金)の現在高は18年5月31日時点で約1087億9千万円(うち一般会計約540億4千万円)、市民一人あたりに換算すると約42万3千円の借金となります。
◎財団への補助金
私は決算特別委員会に委員として出席し、平塚市まちづくり財団への補助金4415万円について質問しました。同財団は市が100%出資する公益法人で、市役所の退職者11人が理事長と職員として再就職、市幹部OBの天下り先でもあります。
事業は、駅周辺の市営駐車場や駐輪場をはじめ、総合公園の一部で管理運営を委託され、それら収益を市のスポーツ・文化振興に充てています。
同財団は昨年、2億7460万円の費用で「自社ビル」を見附町に新築しました。土地建物を所有する余力があるのであれば、補助金額の削減も検討すべきと、私は議会で提言しています。
◎ふるさと納税
市は17年度、2100万円の寄付金を受け入れましたが、市外へふるさと納税した市民の税控除額は2億2881万円で市外への寄付額が上回りました。平塚らしく魅力的な返礼品へ見直しを続ける努力も必要です。
◎病院会計
16年に新館オープンした市民病院は、127億8千万円以上の医業経費に対し、南棟解体工事などの影響で患者数が減少したとして、21億6千万円を超える赤字決算を報告しました。17年3月策定の将来構想で示した収支計画が初年度から達成できませんでした。
このように決算からも市の課題が見えてきます。将来世代の負担を大きくしないよう、無駄なく効果的な税の使い方を考えていくことが重要です。
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|