避難訓練する子供たち
平塚工科高校周辺の５自治会と高齢者施設３カ所による津波避難訓練が11月４日に行われた。市災害対策課が協力し、４００人以上が参加。朝９時に地震が発生した想定で、避難場所に設定された同校を目指した。
今回初めて実施されたのが子供向けの逃げ地図実地訓練だ。なでしこ小学校の10人と浜岳中学校の５人が参加し、津波浸水想定区域や最短避難経路などを示した「逃げ地図」を使って、子供たちがよく遊ぶなでしこ公園や撫子原緑地公園から避難した。
子供たちは浸水区域外の「避難目標ポイント」を確認しながら、同課職員らの指導のもと、子供だけでも避難できるよう、余震の危険やより高い場所を目指す大切さを学んだ。
中学生は途中、高齢者施設の車イス利用者の避難支援に参加。「坂道で余震にあったとき、車イスが倒れてしまうのでは」「道の安全を先回りして確認する役割も必要」など気づきが挙がった。
子供向け訓練の企画運営を担当した花水台在住の笹井竜一さん（48）は「地域が主催することで子供たちの行動範囲に基づいた実践的な訓練ができた」と話し、手ごたえを感じていた。
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