文化庁文化審議会は11月16日、市北西部にある原家住宅の主屋など4棟の建造物を国の有形文化財(建造物)に登録するよう、文部科学大臣に答申した。登録されると市内の国登録有形文化財は、旧横浜ゴム平塚製造所記念館と合わせて5件となる。
答申されたのは、明治時代中期に建てられた原家の主屋と茶室、土蔵、旧長屋門の4棟。
主屋は入母屋(いりもや)造りの平屋建てで、西に土間、東に広間を取り、座敷を備える。主屋の西側には寄棟(よせむね)造り茅葺きの茶室、東側に切妻造り二階建ての土蔵が建ち、県中部の上層農家に見られる伝統的な屋敷構えを形成しているとして評価された。
敷地後方の高台に建つ寄棟造りの長屋門は、江戸時代後期の建造で埼玉県東松山市の寺院から移築された。簡素ながらも雄大なつくりで、近世における長屋門の一形式を伝えている。
建造物は個人所有で現在も使用されているため、所在地などの詳細は明らかにされていない。
平塚市近隣では、大磯町にある旧吉田茂邸のサンルームや七賢堂、兜門のほか、旧東海道遊行寺坂上にある藤沢市の有田家住宅の主屋、土蔵など計5件が国有形文化財に登録するよう答申されている。
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