地域の子供たちの可能性を引き出す活動に取り組む市民団体「ファーストステップ」(後藤佳子代表)の新プロジェクト「子ども記者」が3日、スタートした。平塚、大磯エリアの小・中・高校生が記者となり、地域を取材し、発信する。
情報リテラシー学ぶ機会に
同団体は、10年後に社会を担う子供たちの生きる力を伸ばす学習環境を整えたいと、2017年に小中学生の母親らが中心となり発足した。
子供が主体となり地域を発信する「子どもプロジェクト」を立ち上げ、8月にはプロの映像カメラマンを講師に招いたワークショップを開講。「人に伝わる動画」の作成方法のコツを学び、大磯の旧吉田邸などを撮影した動画をYouTube「湘南子どもプロジェクト」で配信している。
同プロジェクトでは、さらに発信力を高めようと「子ども記者」を企画。「子供視点で地域の大人を取材し、地元の魅力を再発見すると共に、書き手を体験することで、情報を収集し、評価・判断する能力を養いたい」と後藤代表は話す。
第1回は「防災」をテーマに、「女性防災クラブ平塚パワーズ」の菅野由美子会長と木村美江子副会長の取材に小学5年から中学1年の5人が挑戦した。
団体資料をもとに、質問事項を事前に用意しインタビューを開始。活動目的などのほか、同団体が開発した災害時用の段ボールトイレに実際に座ってみるなど体験取材も決行した。「無人島に一つだけ持っていくとしたら何をもっていくか」「学生時代はどうだったか」など人柄にも迫った。取材を受けた菅野さんと木村さんは「子供からの素朴な質問が新鮮。どんな記事になるか楽しみ」と話していた。
子ども記者の常盤楓さん(崇善小5年)は「身近な道具で命を守れることがわかり、多くの人に伝えたい」と記事作りへの意気込みを語った。作成した記事は、ファーストステップのHPなどに掲載するほか12月8日(土)に市内の絵本カフェで開催される「ママぎゅっとフェス」でも掲示、発表する。
今後は、市民がプレゼンする「平塚100人カイギ」とも協力し、年間通じて取材し、記事を配信していく。
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