NPO法人「湘南遺産プロジェクト」の代表理事で、4月に平塚でイベントを開催する 西村 智之さん 茅ヶ崎市在住 72歳
湘南の魅力 次世代へ
○…未来に残したい「湘南遺産」を探し、守り、育てていくNPO法人「湘南遺産プロジェクト」を設立して約4年。市民投票を通じ、これまでに3市3町から25件を湘南遺産として選定してきた。「平塚にはまだ『湘南平からの眺望』『ひらつか八幡山の洋館』の2件だけ。4月7日にそれぞれを巡るイベントを開くので、特に平塚の皆さんに参加してもらい、地元の魅力の再発見につながれば」と語る。
○…愛知県名古屋市に生まれる。幼い頃から絵や工作が好きで、大学では工学部でデザインを学ぶ。一方「特に大島渚監督の、ダイナミックな表現に溢れた作品に惹かれ」映画研究部に所属し、仲間と一緒に8ミリカメラでの映像制作に夢中になった。「自分のアイデアを映像で表現できるのが僕の生きがい」と語るほどのめり込み、卒業後は広告代理店に就職してテレビCM制作に奮闘した。
○…制作は試行錯誤の連続だった。「わずか60秒のCMを撮るのに、長編映画一本分のフィルムを回すこともあった」。多忙な日々を過ごす中、30歳ごろに手掛けた某大手企業の柔軟剤のCMが、世界最大級の広告賞の一つと言われる(当時の)カンヌ国際広告祭の特別賞に輝く。技術や斬新なアイデアが高く評価され、その後40代半ばで独立。映像制作会社を立ち上げ、企業や学校などの紹介ビデオ作りのため、全国でのロケに奔走した。
○…環境の良さに惹かれ、妻子とともに湘南に移り住んだのは35歳のとき。退職後「湘南の魅力を次の世代にも継承したい」と同法人を設立し、現在20〜80代の約30人で活動を続けている。「アンケートを取ると、地元の人でも、身近にある名所を知らない人が意外と多い。特に次世代を担う若者たちに、湘南遺産の魅力を伝えていきたい」
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