平塚市議会は17日、改選後初の市議会臨時会を開催し、正副議長選を行った。議長には自民党系最大会派「清風クラブ」の片倉章博市議(56)=5期=が選出、副議長には「公明ひらつか」の秋澤雅久市議(57)=4期=が選ばれた。任期は申し合わせにより2年。
改選前も最大会派だった清風は過去2回の議長選で、議会の過半数の合意を得るための会派間交渉で主導権を握れず、他会派に正副ポストを譲ってきた苦い経緯がある。
改選後は、清風(8人)と公明(5人)の議席数は改選前と変わらず13だが、議員定数が26に削減された影響もあり、2会派で議会の半数を確保。新たな勢力図を背景に主導権を取り戻した。
両会派が推した片倉議長・秋澤副議長の路線には、臨時会開会前の各派交渉の中で、連携する「湘南フォーラム」(3人)と無所属議員1人の合意を得て、過半数の票を固めた。
一方、日本共産党平塚市議会議員団(2人)や7人の無所属議員は、片倉議長路線への意趣返しとして、同じ清風に所属する坂間正昭市議に本人の同意なく投票し、反発してみせた。
議長選では片倉市議が17票で選出。副議長選は秋澤市議が17票、無所属の江口友子市議が9票だった。議場で片倉市議は「新元号令和の中でしっかりと議会運営に努めてまいりたい」と挨拶。秋澤市議は「議長を支えしっかりとした議会運営に取り組みたい」と述べた。
片倉氏は「新しい議会を模索する時期にきている。陳情や請願ではなく議会目安箱のような気軽に市民から意見をしてもらえるような取り組みを考え、身近な議会にしていきたい」と本紙の取材に抱負を語った。
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