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連載 どう守る?こどもの安全 第1回 平塚教会附属平塚二葉幼稚園
滋賀県大津市で5月8日に発生した自動車暴走事故、同28日に川崎市で起きた殺傷事件。いずれも何の罪もない尊い命が理不尽に奪われた。保育園児や小学生が犠牲となったこともあり、子を持つ親に広がる不安は大きい。地域の幼児教育を担う立場の人たちはどのように考えているのか。今回は平塚教会附属平塚二葉幼稚園にこの痛ましい事故・事件について聞いた。
同園の北川一明園長は「安全対策を強化しましたが…」と、複雑な思いの内を明かす。
同園では、以前から防犯スプレーや警笛を保育者が携行していた。大津市の事故後は、直ちに経路見直し、引率者増員といった対策もとった。それでも、今回の事故・事件を思えば安全対策にも限界があると言わざるを得ないだろう。「子どもは大人よりも自分を守る力が弱いので、安全に細心の注意を払うのは当然です。ただ外出を控えるのが教育上良いとも言えません。人格の基礎を築き、こうした悲しい社会を明るい方向に変えていける人格の基礎を育むのが幼児教育です」と園長。
園長は平塚教会の牧師でもある。加害者のこうした罪についてキリスト教ではどう考えるのか尋ねると「被害に遭われた方々のお気持ちを察すると大きな葛藤を覚えます」と苦渋の表情。信仰が安易な解決を提供できるわけではないとしつつ「困難な環境に育っても尊い生き方をしている人も多くあります。あらためて互いが互いを思いやることのできる教育を目指したい」と語る。
最後に園長は「善い教育は、家庭や地域と協力しあうことが必須です。若い幼い命はその家族だけでなく社会全体の宝。地域を挙げて子どもたちを守り、健全な成長を応援してほしい」と話した。
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